【悲報】楽天モバイル(MNO)で運用中のUQ版のW04からau版のW05に移し替えるついでにローミング設定を調べてたら勘違いに気付いた話

Posted by 雅楽斎 on Friday, June 18, 2021

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楽天モバイルMNOでのBand3対応の現状(地域差あり)

以前よりもかなり広い地域やテナントの中も使える場所が増えていて、KDDIのローミングを使う機会はだいぶ減りました。

一方で、地下鉄や非対応ショッピングモールの奥など、まだエリア整備が進んでいない箇所があることも事実で、まだBand3のみで運用するのは厳しいので、もう少しKDDIのローミングには世話になりそうです。

最大の誤解→Band3はBand固定でしか使う方法がない

これまでWiMAXルータであるUQ版のSpeed Wi-Fi Next W04に楽天モバイルのSIMを挿して使うことが多かったのですが、最近はアップデートでUnihertz Jelly 2でも2.4GHz帯のテザリングが普通にできるようになったので、Jelly 2にも楽天SIMを挿して使うことがあります。

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SIMを挿し替えて使うということは当然SIMトレイの抜き差しをすることになりますが、W04はSIMサイズがMicro SIM(3FF)なのに対してJelly 2はNano SIM(4FF)なので、W04に挿す時はSIMアダプターを噛ます必要がありこれがとにかく面倒くさい!

ということで、入手が割と容易で安価なモバイルルーターとしてSIMサイズがNano SIM(4FF)になったW05に変えてみようかということを思い立ちます。ついでにこの1年で運用が変わったところはあるかなぁと色々と調査しました。

前提:旧ファーム(11.450.05.45.824)のUQ版のW04に使用LTE Bandを3に固定することで楽天MNOで使えるようにしている

KDDI以外のSIMは11.450.05.45.824よりも新しいファームではBand3を使えなくしているので、その前のファームウェアにした上で、HW Entity Listを使ってBand3だけ使うようにすることで楽天回線で使っていました。

情報1:国際ローミングモードを使うと色々と良いらしい。au版(のW05)ならメニューから設定できる

具体的には、W04・W05の国際ローミングを有効にすると単純に使用Bandが増えます。

情報2:使用LTE Bandをデフォルト値から変更するとハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードを切り替えられなくなる(切り替える場合はデフォルト値と同じ値に設定し直す必要がある)

このため、WiMAX2+ルータで使用できるLTE Bandの組み合わせのうちで任意のものを選んだ場合はモード切り替えができなくなります。

裏を返せば、ハイスピードモードのデフォルトLTE BandとハイスピードプラスエリアモードのデフォルトLTE Bandがそれぞれ有用な場合は、モード切り替えで手軽に快適運用ができるようになるということを示します。

W05にログインして諸々作業の準備

W05を操作する際は基本的になんでもいいのでNanoSIMを挿入して操作を行います。

W05にWiFi接続しているデバイスから http://192.168.100.1/ に接続して、ユーザー名:admin、パスワードにIMEIの下5桁を入力してログインします。

今回はスマホでログインしますが、スマホ用画面では何もわからないので、ログインする前に「パソコン用画面へ」からパソコン用のログイン画面からログインします。

W05のファームウェアダウングレード

今回購入したW05はファームウェアが最新の*11.450.09.20.824*になっていたので、KDDI以外のSIMでもBand3が使える最後のバージョンである11.450.07.34.824にダウングレードします。

更新前のW05のファームウェアのバージョンを確認します。

必要なものは以下の通りです。

  • Windowsパソコン
  • HuaweiWiFiUpd(HuaweiWiFiUpd_1.1.5.824を使用)
  • 11.450.07.34.824のファームウェア

必要なファイルの情報は以下の通りです。

  • HuaweiWiFiUpd_1.1.5.824.zip
    • md5sum 0c499de2d4d0ed924934cce847d13fed
    • sha1sum 399d71ee5e0a153c0d6c8da101259a046b1eff33
    • sha256sum 4e970f1bc28fee6b147bb6da8c8007c0c17e62addd711bd611ac68748aebed1c
  • kd16_UPDATE_11.450.07.34.824_22.001.27.06.824_WEBUI_14.100.03.05.03_NE5.zip
    • md5sum d3446cbf3ed9ec384514d71aea274d12
    • sha1sum 2edc7589cb9c0a2c54e2434792b75f0978fad36c
    • sha256sum 16e48752c19ffeb2d8b69a24c181c0da13dca053eef8457f40ecb9cf28e75db6

Windows上の任意の場所でHuaweiWiFiUpd_1.1.5.824.zipを展開し、展開したWiFiUpd.exeと同じディレクトリに更新するファームウェアファイルであるkd16_UPDATE_11.450.07.34.824_22.001.27.06.824_WEBUI_14.100.03.05.03_NE5.zipをzipファイルのまま配置します。

HuaweiWiFiUpd_1.1.5.824/
├── QtCore4.dll
├── QtGui4.dll
├── QtNetwork4.dll
├── WiFiUpd.exe
├── kd16_UPDATE_11.450.07.34.824_22.001.27.06.824_WEBUI_14.100.03.05.03_NE5.zip
├── language
│   ├── English.lang
│   └── Japanese.lang
├── libgcc_s_dw2-1.dll
└── mingwm10.dll

この状態でWifiUpd.exeを実行すると、ダイアログが表示されます。

WindowsパソコンのネットワークがW05に接続されていることを確認してから、「アップデート」ボタンを押します。

ファームウェアの転送が終了するとアップデートと再起動をするダイアログが表示されるので、「終了」ボタンを押して終了します。

W05の再起動が終わったら、ダウングレードされていることを確認します。

ファームウェアのアップデートチェックを無効にして更新する事故を防ぐ

設定→オンラインアップデートを選択し、アップデートチェックとアップデート通知設定と自動アップデートをオフにして適用を押します。

国際ローミングをブラウザ(または本体メニュー)から有効にする(au版のみ)

後述するハイスピードモードでのBand3、ハイスピードプラスエリアモードでのBand3とBand18を有効にするため、国際ローミング機能を有効にします。

また、国際ローミング機能をブラウザと本体メニューから有効にできるのはauから販売されているW05のみです(W03とW04も同様だと思います)。

設定→ローミング設定から、ローミング設定をオンにして適用します。オンを選ぶとローミングモードが表示されますが、自動(LTE/UMTS)のままで適用します。

APNの設定

楽天MNOのAPNを作成します。WAN設定→プロファイル設定→「新規」ボタンをクリックして、

  • プロファイル名 任意
  • APN rakuten.jp
  • ユーザー名 空欄
  • パスワード 空欄
  • 認証タイプ CHAP
  • IPタイプ IPv4&IPv6

のAPNを作成して保存します。

au版のW05はこれで設定は完了して、再起動すればハイスピードモードでは楽天のBand3を掴めるようになっているはず。ハイスピードプラスエリアに切り替えればKDDIのBand18ローミングも掴むと思います。

HW Entity Listを使った設定(UQ版の場合必須)

DeployGateというお試しAndroidアプリの配布サービスを使ったHW Entity Listアプリをインストールします。

HW EntityList

「HW EntityList」の特徴 当初、裏技的な機能を「HS/+A Handler 2」に搭載しようと思いましたが、趣旨が違うため独立させました。 そういう趣旨のため動作が不安定になるなど弊害があるかもしれませんので自己責任でお願いします。 (ロゴはアメリカ商務省のロゴをもろパクリ。命名もHUAWEIのあれです) 機能は現在のところ4つあります。 ・LTEバンド固定  W04 L01 LTEBand( https://dply.me/dvk5bp (合言葉「ハラサクワナリスマシ」))こちらの機能をそこそこ拡張しバンド固定できる数を増やしました。  WiMAX2+対応機種のみならなず、docomoやSoftBank、グローバル版のHUAWEIルーターで使用できる可能性があります。 ・WiFi5GHzチャネル変更  現在確認できているところではW06のみ動作確認済。  本来WiFi5GHzは「自動」のみのところを、任意に、W52、W53、W56。さらに各々のチャネルが変更できます。  WiMAX2+対応機種のみならなず、docomoやSoftBank、グローバル版のHUAWEIルーターで使用できる可能性があります。 ・ローミング  本来はWiMAX2+対応のHUAWEI機種のうちau版のモバイルタイプのみ使えるローミング機能をUQ版でも使用できるようにしました。  (もちろんau版でも使えます) 使うSIMによりローミング先の一覧など結構差があるようです。  WiMAX2+対応機種のみならなず、docomoやSoftBank、グローバル版のHUAWEIルーターで使用できる可能性があります。 ・[↑]表示消す  本体のアップデート通知「↑」の点滅表示を消します。主に旧版のファームウェアを使っている際に有用かと思います。  WiMAX2+対応機種のみならなず、docomoやSoftBank、グローバル版のHUAWEIルーターで使用できる可能性があります。 ※キワモノツールなので、何があっても自己責任でお願いします。 「HW EntityList」の新しいバージョンをダウンロードするには、このページをお手持ちの端末で開いてインストールボタンを押してください。 DeployGate がインストールの最初から最後までお手伝いします。 ご質問、ご要望などがありましたら、 DeployGate アプリ内のメッセージボードからお気軽にご連絡ください。 ※追記 インターネット接続の無い状態のWiFi機器(ここではWiFiルーターが圏外の状態)に接続した場合に、「WiFiネットワークにログイン」などと通知が出て、アプリからもルーターが認識されない事象は、特定のAndroidバージョンに依存する仕様となります。 つまり、アプリでは一切回避できませんので対応のしようがありません。 WiFi機器を販売されている会社でもこの点は苦労されているようです。 例) https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/16059.html 回避策のひとつとしては、WiFiルーターが圏外の状態でWiFi接続しようとすると、この事象に遭遇するので、WiFiルーターがインターネット接続している状態でWiFi接続してください。 一度、WiFi接続されるとその後に圏外になっても接続は維持するようです。 また、他の回避策として、特定のAndroidバージョンに依存する仕様なので、それ以外のAndroidバージョン(Android5以下)では問題は発生しません。 さらにその原理を使い、Androidスマホ実機ではなく、PCなどのAndroidエミュレータを用いる方法もあります。 ※2020年6月29日 実ダウンロード数3700件を突破しました。 ※2020年6月02日 実ダウンロード数2700件を突破しました。 ※2020年4月20日 実ダウンロード数1000件を突破しました。 履歴 2020-08-02 0.1020b ライブラリ更新。 2020-06-03 0.1019b ライブラリ更新。 2020-04-24 0.1018b まれにアプリが落ちる件,1件対応。なりすまし注意追加 2019-10-30 0.1017b アプリが落ちる件,1件対応。 2019-10-19 0.1016b アプリが落ちる件,1件対応。 2019-09-18 0.1015b アプリが落ちる件,2件対応。IPアドレスの入力間違いに関しては初期値に戻します。 2019-09-11 0.1014b [ローミング]の強制登録を初期非表示に変更。 2019-09-10 0.1011b [ローミング]に強制登録を追加。 L01/L01sなどローミング機能そのものが元々存在しない機種やローミング機能があっても手動で登録したい場合に 2019-09-09 0.1010b [ローミング]完成。 W03(UQ版)にY!mobileのSIMで実行しSoftBank 3Gにローミング接続できることを確認 https://i.imgur.com/PENlQPt.png 国内でしか確認していませんが、おそらく海外でも使えると思われます(使えなくても責任は取りません) 2019-09-09 0.1007b [ローミング]作成途中版(いまのところ検索までしかできません。UQ版のWiMAX2+機器でも動作確認) W04(UQ版)にWiMAX2+のSIMで実行したところ LTE/UMTSで検索 https://i.imgur.com/490h0hW.png UMTSで検索 https://i.imgur.com/bZ9Mbvo.png 2019-09-08 0.1004b [バンド固定]にSupport Band List追加。内部処理手直し 2019-09-07 0.1003b [バンド固定]HS+A切替にHS+Aモード規制を参照するように変更 2019-09-07 0.1002b リリース(ローミング未完成) 2019-09-05 0.1000b 初版(未完成)

野良アプリなので、まずはDeployGateアプリを信頼してインストール、DeployGateアプリからHW Entity Listアプリを開く手順になります。

また、HW Entity Listアプリ内の操作はW04/W05に接続した状態で行います。

ログインパスワードの変更

右上の3点ドットから設定を開きます。

「’admin’パスワード」をタップして、ブラウザからログインする際のadminユーザーのパスワード(デフォルトではIMEIの下5桁)を設定します。

国際ローミングの有効化(Band固定でBand3設定をしない場合にUQ版は必須)

メニューからローミングのボタンをタップします。

ローミング設定をオンにして、適用ボタンをタップします。

情報の検証

HW Entity ListのLTEバンド固定を使用して確認します。

W05のデフォルト使用LTE Band(au版)

国際ローミングモード無効、ハイスピードモード→Band41

国際ローミングモード無効、ハイスピードプラスエリアモード→Band1、Band18、Band41、Band42

国際ローミングモード有効、ハイスピードモード→Band3、Band5、Band17、Band41

国際ローミングモード有効、ハイスピードプラスエリアモード→Band1、Band3、Band5、Band17、Band18、Band41、Band42

※8、11、19、21、26、28はハードウェアがサポートしていないと考えられる(Band26は18として使えるはず)

(追検証)W04のデフォルト使用LTE Band(UQ版)→W05と同じ

W05でそれっぽく使えることを確認したので、今まで使っていたW04(UQ版)でもファクトリーリセットしてデフォルト値を確認しました。

国際ローミングモード無効、ハイスピードモード→Band41

国際ローミングモード無効、ハイスピードプラスエリアモード→Band1、Band18、Band41、Band42

国際ローミングモード有効、ハイスピードモード→Band3、Band5、Band17、Band41

国際ローミングモード有効、ハイスピードプラスエリアモード→Band1、Band3、Band5、Band17、Band18、Band41、Band42

※8、11、19、21、26、28はハードウェアがサポートしていないと考えられる(Band26は18として使えるはず)

W04/W05の各モードデフォルト使用LTE Bandまとめ

ハイスピードモードハイスピードプラスエリアモード備考
国際ローミング無効411, 18, 41, 42プラスエリアはauエリアで使用可
国際ローミング有効3, 5, 17, 411, 3, 5, 17, 18, 41, 42楽天MNOの使用に最適

このため、国際ローミングを有効にすればBand3とBand18(/26)で使うことができ、かつ

  • ハイスピードモード→Band3(楽天回線)
  • ハイスピードプラスエリアモード→Band3(楽天回線)、Band18(KDDIローミング)

を切り替えて使えるという今の楽天MNOにぴったりなモバイルルータの出来上がりな訳です。

補足:W04、W05でクレードルがあるとできること

WiMAX2+ルータでクレードルがあると便利なケースとしては3つ考えられます。

  1. 持ち歩く場合にケーブルを抜き差しする必要がないので楽
  2. イーサネットポートがあるので、有線LANのWAN側として使える
  3. クレードル接続を検知すると動作モードを自動的に切り替える機能がある

3つ目については、設定で3つの動作を変えられます。

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