オリンピック・パラリンピックが終わったから本気出した?povoがpovo2.0へ全面リニューアル!年間最低維持費12円?でSMS受信可能な回線はサブにピッタリ。

Posted by 雅楽斎 on Tuesday, September 14, 2021

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povoが完全リニューアルで生まれ変わる

2021年9月13日、KDDIは新料金プランとしていたpovoのリニューアルを発表しました。端的に書けば、2728円(税込)の月額料金で20GBの高速通信を行える料金プランから月額基本料が無料になった上で、使いたいサービスは従量料金で利用するか必要に応じて「トッピング」を付けて利用する料金プランである”povo 2.0”に変更、従来プランは”povo 1.0”に改名され、povo 1.0は9月下旬以降は新規契約ができなくなります。

こう書くと何もデメリットがなさそうに見えますが、詳細を見ていくとトッピングの概念以外は似ても似つかないものに変わっていますので、povoの歩みと共に振り返ります。

povoの契約者数は減っていた?

2021年3月23日にサービスを開始したpovoですが、NTTドコモのahamoやソフトバンクのLINEMOと同時期に開始した料金プランはahamo以外は存在感は薄かったようです。

3キャリアの新料金プランの導入で、MVNOの加入者がMNOに戻っていると言われている中で、7月下旬から8月上旬の各MNO決算発表時に加入者数について言及しています。

下記引用中の下線強調はこちらで行っています。

ahamo(NTTドコモ)

NTTドコモは2021年8月6日、ahamoの契約者数が180万契約と発表しています。

NTT/ドコモ第1四半期決算「料金値下げの影響は大きい、スマートライフ事業を強化」

 NTT(持株)は6日、2021年度第1四半期決算を発表した。営業収益は、2兆8926億円(前年同期比+1261億円)、営業利益は4863億円(同-113億円)、当期利益は3400億円(同+673億円)となった。

4月からスタートしたオンライン専用料金プラン「ahamo」について、NTT代表取締役社長の澤田 純氏は「180万契約に達した」ことを明らかにした。

LINEMO(ソフトバンク)

ソフトバンクは2021年8月4日、LINEMOの契約者数が50万以下と発表しています。

ソフトバンクの「LINEMO」契約数は「50万にも満たない」、ワイモバイル好調で

 ソフトバンクは4日、決算説明会を開催し、質疑応答のなかで宮川潤一代表取締役社長が新料金ブランド「LINEMO」の契約数について問われ、「50万にも満たない」と語った。

質疑応答のなかで宮川潤一代表取締役社長が新料金ブランド「LINEMO」の契約数について問われ、「50万にも満たない」と語った。

 本当は非開示だが、とした上で宮川氏は、LINEMOとは別に、「ワイモバイルは約700万まで積み上がった」と好調な様子を示す。ワイモバイルの契約数は、2021年度第1四半期で、10%ほど契約数が増えており、約700万件に達したという。

povo(KDDI)

KDDIは2021年7月30日、povoの契約者数はおよそ100万と発表しています。

KDDI高橋社長、「povoの契約数はおよそ100万」

 KDDIは30日、2022年3月期第1四半期決算を発表した。同日午後の決算説明会の質疑で、料金プラン「povo」の契約数を問われた高橋誠代表取締役社長は、「povoの契約数はおよそ100万件」と答えた。

同日午後の決算説明会の質疑で、料金プラン「povo」の契約数を問われた高橋誠代表取締役社長は、「povoの契約数はおよそ100万件」と答えた。契約数の伸びについて、高橋氏は「povoの提供開始時には契約数が急激に伸びたが、我々がUQ mobile(UQモバイル)への注力を強めた結果、(povoの契約者数が)現在は落ち着いている状態」とコメントした。

ところが、昨日(9月13日)、povoの契約者数は約90万と発表しました。

KDDIの「povo」、契約数は約90万件

 KDDIは、オンライン専用料金ブランド「povo」の契約数が約90万件になったことを明らかにした。13日の新サービス発表会で高橋誠社長が語った。

KDDIは、オンライン専用料金ブランド「povo」の契約数が約90万件になったことを明らかにした。13日の新サービス発表会で高橋誠社長が語った。

同じ会社の同じ人間が同じ数値について発表する際は普通に考えたら投資判断の指標にするのが当然なので、単純に契約者数が減ったと考えるのが自然と考えます。

影響がありそうなのは、2021年7月15日にLINEMOが3GBで990円の「ミニプラン」を発表したこと、2021年8月2日にUQ mobileが「くりこしプラン +5G」を発表したこと、2021年8月17日にソフトバンクが「データ通信専用3GBプラン」を発表したことでしょうか。

「LINEMO」、3GBで月額990円の新料金「ミニプラン」

 ソフトバンクは、オンライン専用ブランド「LINEMO」で、新たに「ミニプラン」の提供を開始した。3GBで月額990円となる。

UQ mobileから「くりこしプラン +5G」、9月2日開始

 KDDIは、UQ mobileにおいて5Gサービス「くりこしプラン +5G」の提供を9月2日から開始する。

ソフトバンクからデータ通信専用の新料金プラン、5年間3GBで月額990円

 ソフトバンクは、「ソフトバンク」ブランドの新料金プランとして、「データ通信専用3GBプラン」の提供を開始した。利用料は月額1408円で、割引により、当初3カ月間は無料、その後の57カ月間は月額990円で利用できる。通信量は1カ月あたり3GB。

そのような状況で、KDDIとしてはpovoをテコ入れする必要があると考えた可能性があります。

従来のpovo(povo1.0)からpovo2.0への変更点

povo1.0/povo2.0比較表|povo から新プラン povo2.0 がスタート|au

povo1.0/povo2.0の比較表ページです。povo1.0 と povo2.0それぞれ個性があります。ご利用のスタイルに合わせてあなたに合うプランをご利用ください。

月額最低料金

povo 1.0は高速データ通信20GB・月額2728円にトッピング料金(・従量料金)が加算されましたが、povo 2.0では基本の月額料金は0円に変わります。代わりに高速データ通信も0になります。

トッピング

トッピング名称povo 1.0povo 2.0
5分以内通話かけ放題(1ヶ月間)550円550円
通話かけ放題(1ヶ月間)1650円1650円
データ追加1GB(31日間)550円
データ追加1GB(7日間)390円
データ追加3GB(30日間)990円
データ追加20GB(30日間)2700円
データ追加60GB(90日間)6490円
データ追加150GB(180日間)12980円
データ使い放題24時間220円330円
DAZN使い放題パック(7日間)760円
smash. 使い放題パック(24時間)220円

povo 1.0からできなくなったこと

手続きを含めた差異は以下の通りです。

項目povo 1.0povo 2.0
データ容量が0GB時の通信速度最大1Mbps最大128kbps
契約可能な方20歳以上のお客様13歳以上の個人のお客様
支払い方法クレジットカード
auからの移行時はまとめて請求可
クレジットカード
eSIM可(auからの移行不可)
auからの移行時の物理SIM変更不要変更が必要
APNauスマホでは自動設定iOS14.5以降とAndroid一部端末→自動設定
それ以外→手動設定
ピクト表示auiOS14.5以降とAndroid一部端末→povo
それ以外→au
着信転送
au家族割プラスカウント対象カウント対象外(割引なし)
auまとめトーク割引対象割引対象外
呼称紛失サポートauからの移行時、
継続可能
継続不可
auかんたん決済利用可能提供予定
auでんき利用可能利用可能
auでんきポイントの割引対象
にはならない
auスマートパス
プレミアム
利用可能利用可能
au/povo1.0からの移行時は
支払い方法をクレカに変更の
必要あり
auモバイル優遇割
auご利用料金
割引プログラム
au自動車ほけん
auユーザー向け割引
auのiDeco
auユーザー向け
ポイント特典
安心ナビ利用可能探される方→利用不可
探す方→パートナー登録機種に
よっては利用可能。
auポイントプログラム
ステージ制
スコア付与対象対象外
LINE年齢認証対応非対応

povo 2.0は既存MNOのau回線とは別の回線の可能性が濃厚

前項のpovo 1.0とpovo 2.0の違いから、結構な差分があることがわかります。低速時の通信速度の違いやデータ追加1GBの有効期間が違うなどのさじ加減による違いに目が行きがちですが、

  • (物理SIM契約の場合)auからの移行時はSIMの変更が必要
  • ピクト表示の違い
  • auかんたん決済の提供開始時期の違い
  • LINEの年齢認証が対応から非対応に変わる

上記の違いから考えると、既存au回線とは別の回線(接続先)を作って運用する可能性が極めて高いと推測します。

特に、povo 1.0が対応していたLINEの年齢認証に対応しなくなるという特徴がUQモバイルと一緒なので、UQモバイルと同じ接続先かそれに似た接続先を新しく準備するのではないかと思います。

オリンピック・パラリンピックが終わったので本気を出してきた?

他キャリアの新料金プランになかったpovoの特色はデータ使い放題24時間でしたが、トッピングの価格を220円から330円に50%増額した上で継続されました。

元々2021年は1年延期された東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されること、コロナ禍で競技が行われるため大部分の会場で無観客となったことから、モバイル回線でもストリーミングを含めて膨大なデータ通信量が見込まれていたのではないかと思います。

時期的にサービスインがオリンピックの直前になったpovoのデータ使い放題24時間は、有効にすると高速通信用のデータ量を消費せずにデータ通信ができるようになることから出先でストリーミング再生したいという需要に的確に応えられるもので、オリンピック期間中に使われまくるとサービスの質の低下を招く可能性があったので、povo 1.0では20GBの高速データ通信を付けて2728円というキャップをはめた上でトッピングとして提供することになったのではないでしょうか。

今回追加されたDAZNやsmash.のトッピングも重複することがあまりなさそうなユーザーや柔軟に設定された期間を提供する意図を感じます。

最低維持費は…SMS送信で良いなら年間12円(3回)?

基本料金が0円のpovo 2.0ですが、180日間以上有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となることがありますと記載されています。半年弱の間課金をしないとキャリア都合で解約ができるということですね。

それはそれとして、「有料トッピングの購入などがない」の「など」が何を指しているのか不明でしたが、1円以上の課金ができれば通話(発信)1回やSMS送信でもよさそうというのが記載されています。

「povo 2.0は基本料0円~」、どこまで0円で使える?

 KDDIが13日、新たに発表した「povo 2.0」は、月額0円をベースに、データ通信量などを「トッピング」として好みのものを選んでカスタマイズする料金だ。

なお有料トッピングを購入すること以外では、180日以内の通話料・SMS送信料の課金でも利用継続に至るとのこと。ただ詳細は未定で、どの程度の通話料・SMS送信料であればいいのか、といった考え方が今後示される可能性もある。

現時点で詳細は未定らしいのですが、SMS送信1回で条件を満たせるならば180日おきに4円を3回繰り返せば540日はキャリア都合での解約はないことになるので、1年間の最低維持費は4円(3.3円の切り上げ)を3回で12円1で維持することができると捉えることができます。

povo 2.0はこんな使い方が個人的オススメ!

オススメ① デュアルSIMの端末でサブ回線・SMS用として利用(端末がKDDIの使用バンドを扱えるか注意)

最低維持費がべらぼうに安いので、大して使う目的がなかったとしても契約を検討するに値するプランだと思います。

そんな時に現状の運用から可能な限り変更を抑えるならデュアルSIM端末でサブ回線として利用するのがダントツのオススメです。デュアルSIM端末を使用する場合に最も気を付けるべきは端末の対応バンドです。

鉄板は物理SIM+eSIMのiPhone。古めの端末は対応LTEバンドに注意。

KDDIが販売する端末は(物理スロットの)デュアルSIM端末がなく、グローバルモデルもauが発売すると当然SIMスロットは1つに減らしたものが発売されるので、必然的に(物理SIMとeSIMでデュアルSIM運用が可能なモデルの)iPhoneを除いてKDDI以外が発売するものを使うことになります。

最近の端末であれば日本でもデュアルSIM端末が多く売られるようになり、KDDIの使用するLTEバンドも使えるものが増えましたが、少し前の端末で(iPhone以外の)グローバルモデルの場合は残念ながらKDDIが最も広いエリアで使っているLTEバンドであるBand 18/26を使うことができず、必然的にサブ端末として使うことになると思います(エリアの広さでは次点のBand 1は対応している端末はそこそこあります)。

KDDIの使用するLTEバンドでグローバルモデルでも使える可能性の高いバンドは以下のようになると思います。

LTE Band端末利用
可能性
KDDI提供
エリアの広さ
備考
Band 3
(1.7GHz帯)
対応しない端末はまずない
(あるなら昔日本で発売された端末)
Band 28
(700MHz帯)
◎(特に新しい端末)新し目の端末は使える可能性大
Band 1
(2.1GHz帯)
グローバルモデルなら対応していることが多い
Band 42
(3.5GHz帯)
◯(特に新しい端末)新し目の端末は使える可能性大
Band 41
(2.5Ghz帯)
WiMAX2+
Band 18・26
(800MHz帯)
他のキャリアで使われることがほぼないので絶望的
Band 11
(1.5GHz帯)
正直良くわからない

オススメ② 通話重視、通信はWi-Fiで済ませる

povo 2.0を通話メインで考えると、これはこれで物凄く安価に運用することが可能です。5分通話かけ放題の550円は破格です。

※ 各料金プランに契約手数料・ユニバーサルサービス料は含めていません。税込料金です。

トッピング料金
5分通話かけ放題550円
(1回5分を超えた分の通話)(22円/30秒)
550円+従量料金
トッピング料金
通話かけ放題1650円
1650円

対抗になりそうな料金プランとして日本通信SIMの合理的かけほプランの場合を見てみます。povo 2.0の通話かけ放題に3GBのトッピングを付けた場合は+990円なので2640円になります。

日本通信SIM 合理的かけほプラン(HISモバイルの格安かけ放題プランも同額)料金
かけ放題
データ通信3GB
2728円

OCNモバイルONEも(音声通話はプレフィックス付与相当ですが)データ通信1GBと比較するとこうなります。

OCNモバイルONE 音声対応SIMカード料金
データ通信1GB770円
10分かけ放題 or トップ3かけ放題935円
1705円
OCNモバイルONE 音声対応SIMカード料金
データ通信1GB770円
完全かけ放題1430円
2200円

データ通信はWi-Fiや他のスマホ・タブレットでする、モバイルルータを持ち運ぶ等の運用ができるのであれば、これはこれで十分にオススメできる運用方法です。端末はKDDIが売っているものを使えばエリアの問題もなくなります。

メインとして使うのは…(個人的に)難しいかも。それでも契約はすると思います。

povo 2.0だけをスマホに挿して使う場合、データ量が足りなくなるとやりくりが難しいと感じています。どんどん使う必要が出てきた場合にデータが足りなくなると128kbpsでは凌ぎようがないため、トッピングを追加することになります。それを繰り返すと最終的にpovo 1.0の方が月額料金が安くなる可能性があります。povoはデータの高速・低速切り替えができないので、使ってない場合はなんとかしてWi-Fiに繋ぐかモバイルデータ通信をオフにする以外にバックグラウンドの通信を抑える方法がありません。

また、データ1GBのトッピングの場合は有効期間が31日から7日に短縮されたので、この調整も輪をかけて面倒に感じます。現在povoを契約している場合は低速時のデータ通信速度が1Mbpsなので、povo 2.0にせずに運用するのが良さそうな気すらしています。

個人的な使いみちとしては基本はメインSIMの使い方を補完するサブ回線、データ通信を大量にしたい時に24時間データ使い放題トッピングとして使う目的で、場合によってはWiMAXルーターやMR04LN/MR05LNに挿して対応バンドの懸念をなくした上でデータ通信に使おうと考えています。

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  1. ユニバーサルサービス料(1回線3円)と電話リレーサービス料は当面0円とのこと。かかる場合はSMS送信月にユニバーサルサービス料3円がかかるので年間21円になるはず [return]

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