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C-Bikeの概要
台北にはYouBikeという公共自転車サービスがありますが、高雄にはC-Bike(City Bikeだそう)があります。
YouBikeはSMSが受信できる電話番号(SIM)があれば悠遊卡と紐づけて登録できますが、C-Bikeは一卡通で利用する場合は台湾に住んでいないといけないそうなので、日本人が使う場合はVisa/Master/JCBのクレジットカードでの利用が一番めんどくさくないと思います。1
C-Bikeは自転車を借りた時間に応じて課金されていきますが、回数による課金はないため、現在無料となっている30分以内の利用を繰り返すだけの場合は無料で利用できます。
利用時間 | 料金 |
---|---|
最初の30分 | 無料 |
31~60分 | 5元 |
61~90分 | 10元 |
91分以降 | 30分ごとに20元 |
また、今回返し方の説明で実際に料金が発生した場合の画像もありますので参考にしてみてください。
手続き方法
操作パネルはこんな感じになっています。
借りるとき
パネルの「信用卡租/還車」をタップ
この画面になったら、クレジットカードを挿入します。カード番号と有効期限は恐らくカードのエンボスを読み取って表示するので、CVC(署名欄の右に書かれている3桁の番号)を入力します。
「租車」をタップ。
「確認」をタップ。
自転車を亡くした時は、賠償します。という内容なので「確認」をタップ。
借りる自転車がくっついているバーの番号をタップして「確認」をタップ。
クレジットカードの処理が正常に終わるので、45秒以内に自転車をバーから抜き去ります。
物凄く高速に緑色に点滅して煽ってきますので、右側の赤く書かれている部分に触れて2点滅を止めたら、自転車とつながっている部分を引き抜きます。
返すとき
返す時もパネル操作が必要です。
まず、自転車を返却する開いているバーに差し込みます。
パネルの「信用卡租/還車」をタップ。
借りた時と同じようにクレジットカードを入れて、CVCを手入力します。
「還車」をタップ。
30分以内に返却したので0円です。
77分借りた場合は【31~60分】の5元と【61~90分】の10元で15元になりました。50円弱ですね。
公式アプリ
C-Bikeには公式アプリがあります。3見てみたら評価が1.9とかこれは相当ヤバいクオリティのアプリだなという直感がします。
どうでもいいけど高雄市政府めっちゃアプリ作ってんな…
高雄市政府の公式アプリの他にもいくつかC-Bikeのアプリはあるんですが、それらは広告が表示される等アンオフィシャル感が出ているので今回はとりあえず公式アプリを使いました。4
英語か繁体字中国語か
公式アプリで提供される機能はおおよそ以下の通りです。
- 現在の気温、天気、湿度等
- サイクルスポットの表示、MRTの駅の表示
- ナビ
この中で一番重要なサイクルスポットの表示について、公式アプリで日本語の情報は提供されないので、英語か繁体字中国語のどちらで使うのが良いかというのが最初に決めるべきことになると思います。
左が繁体字中国語の駅一覧、右が英語の駅一覧で、これを見て私は繁体字中国語で行くことを決心しました。漢字をどう発音するかわからないと英語メニューから探すことができないので…
ちなみにアプリ起動時のメニュー画面は
- 租賃站資訊/Station
- 最新消息/News
- 票卡管理/Management
- 維修通報/Feedback
- 交通探索/Navi
- 高雄綠遊通(繁体字中国語のみ)
- 網路記名/Register
- 捷運接駁資訊/KMRT
- 腳踏車租賃教學/Guide
- 電子報(繁体字中国語のみ)
- 腳踏車套裝行程/Itinerary
- 大高雄自行車道網(繁体字中国語のみ)
となっていて、このメニューだけなら英語の方がわかりやすいですね。
なお、メニュー自体は英語にしていても地図はばっちり繁体字中国語で表示されます。スポットをタッチすると下に名称、住所、借りられる台数、戻せる台数が表示されます。
今回行ったところのホテル周辺から美麗島駅の間ですとこれくらいの密度でサイクルスポットがあります。各ブロック全てにあるとは言えませんが5~10分くらい歩けばどこかしらに行ける、という感じでしょうか。
公式アプリの欠点
ここまで公式アプリを紹介してきましたが、アプリとしての欠点がいくつかあります。実際に現地で使ってみて直した方がありがたいなぁと思ったところをご紹介。
レイアウトが不自然
この駅の地図で、右上の全画面表示、右下のストリートビューアイコン、拡大・縮小ボタンが枠内の中央に表示されておらず、気になります。
ダブルタップスライドによるズームイン・ズームアウトができないので、2本指でピンチイン・ピンチアウトしないとマップの拡大・縮小ができない
地図画面の右下にある+と-での拡大/縮小は可能なので、片手操作の場合はそこをタップする形になります。
コンテキストを切り替えると駅アイコンが消えてしまう・自車が移動してもマップ上の現在地表示が追従しない
恐らくこれが評価の低い一番の原因だと思うのですが、このアプリの駅地図を開いた状態で他のアプリを表示して戻ってくると、駅のアイコンが消えてしまいます。また、アプリから現在地を頻繁に取得しに来るのですが地図上の自分の位置は更新されません。なので、別でGoogle Mapsを開くんですが、Mapsを開いた後に戻ると駅アイコンが消えてるので、どこに自転車を戻せばいいのかという悪循環に陥ります。
自転車のクオリティ
C-Bikeで借りられる自転車は各駅(站)でくっついているものですが、台北のYouBikeの場合世界的自転車メーカーである台湾GIANTの3段ギアのママチャリに乗れること、しかもめちゃくちゃちゃんとメンテされていて乗り心地が信じられないレベルで良い5のと比較してC-Bikeは割と普通のカゴ付き自転車であることとブレーキ等も見た目なりで効かなかったりします。ギアもありません。YouBikeのように、メンテしてほしかったらサドルを逆向きにしておくとかもないです。6
但し、導入された時期によって自転車にはばらつきがあり、自転車の新しさと乗り心地は基本的には比例することに途中で気が付きましたので、その見分け方をご紹介します。
簡単に見分けられる方法は以下の3つです。
- 後輪のカバーのネジ止め箇所が少ない
- 後輪カバーの反射板が綺麗(画像参照)
- フレームにある車体番号の番号が大きい(古いものは4桁、新しいものは5桁)
とくに長距離移動しようとすると乗り心地は大きく快適性に影響しますので、乗る自転車は良く見て選ぶことをお勧めします。
注意点
走る場所
台湾は右側通行です。また、高雄の場合は歩道であるはずの道もじゃんじゃんバイクが走ってきて危ないので、自転車は右側通行を守る7、基本的に歩道を走る、車道を走らなきゃいけなくなったらよく見て空いてる時に走ることを心掛けた方がいいと思います。
右側通行がわかるような写真を撮れば良かったのですが基本的にはこんな感じで、全ての歩道をバイクが走ります。②の歩道のはずのところも特に交差点付近ではバイクがランオフエリアとして走るので、歩く時も気を付けた方が良いです。
誰かが使おうとしていたら終わるまで待つ
どうせパネルは同時に使えないので、同じパネルの自転車を誰かが使おうとしていたらその人が終わるまで待ちましょう。
まとめ
(クレジットカードで使う場合は)毎回カードを入れることになるので面倒というのはありますが、時間があるなら30分おきに返却することで無料で移動できること、電車のない場所へもスイスイ行けるようになることを考えると、有効に活用できれば旅行の楽しみが増えることと思います。
- 悠遊卡や一卡通なら翳すだけで済むところがクレジットカードの場合恐らくエンボスを読み込んでいるのでかなり面倒であることは間違いありませんが [return]
- 場所によっては赤い押し込み式ボタンを押す [return]
- iOS版とAndroid版どちらもありますがAndroid版を紹介します。 [return]
- パッと見はアンオフィシャルアプリの方が使いやすそうなんですけどね [return]
- これは正直YouBikeが凄すぎるんですが [return]
- C-Bikeのサドルは溝が付いていて回せないようになっているのでそもそもできません。公式アプリのFeedbackは直してほしい対象の車両を報告できるようにはなっています。 [return]
- 左側通行のつもりで車道よりの歩道を走ってしまうと、最悪バイクと正面衝突します。 [return]
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