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Wi-Fi 共有機能(Wi-Fiリピータ・Wi-Fiエクステンダーの類似機能)とは
一般的にスマホでテザリングというとスマホがモバイルネットワークに接続しているのを分け合うことを指すのがほとんどですが、今回やってみるのは上流回線がWi-Fiの場合にAndroid端末がWi-Fiアクセスポイントになって接続する【Wi-Fi子機からWi-Fi接続を共有する機能】です。
ブロードバンドルーターにもWi-FiリピータやWi-Fiエクステンダーと呼ばれる機能があり、実現できる機能は似ていますが、電波を延長するのではなくもう一つNATを構える感じになるのでアプローチは異なります。
同じことはBluetoothテザリングでもできますが、子機側でBluetoothによるインターネット接続が可能である必要がある、通信速度が極端に遅い、接続台数が1台に限られる、といった制約があります。
また、モバイルルーターでもAterm MR04LN/MR05LNに上流回線として公衆無線LANを使用するモードがあり、この接続情報に任意のWi-Fiアクセスポイントを指定することで同じ機能を実現できます。イメージ的にはこの機能と今回のWi-Fi共有は同じです。
WiMAXルーターでもW01/WX01まではこの機能がありましたがW02/WX02以降は機能が削除されています。
メリットとしては、特定のスマホでしか接続できないWi-Fiアクセスポイントへの接続を他のWi-Fi機器で共有できるというものがあります。(接続するWi-Fiアクセスポイントの利用約款をよく確認しましょう)
Wi-Fi共有ができる端末
色々探してみましたが、Wi-Fiテザリングの情報ばかりが引っかかってしまい、かなり少ないです。
- Huaweiのスマホ(どのモデルでできるかの詳細は不明) P20 Proではできる模様
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/minna/1165586.html
- Samsung GalaxyスマホのS7以降(ローエンド機については不明。Galaxy A7ではできるという情報あり
https://bbs.kakaku.com/bbs/J0000032648/SortID=23603072/
- LGのスマホ(どのモデルでできるか不明)G7はそれらしき情報あり
https://www.reddit.com/r/lgg7/comments/cwkext/is_it_just_me_or_is_this_possible_my_lg_g7_decice/
Samsung Galaxy S7 edge SC-02HでWi-Fi共有をする
必要なもの
- なんらかのSIM(NanoSIM/4FF)
- Wi-Fi接続可能なアクセスポイント
上流回線がWi-Fiなので必要ないはずなのですが、SC-02HのWi-Fi関連のテザリング機能はSIMスロットに何かSIMが刺さっていないと使用することができません。
このSIMはモバイルデータを無効にしてもWi-Fi共有機能を使用できたので、手元に適当なSIMがない場合は契約の切れたSIM等を挿しておけば良いでしょう。
実施手順
設定から接続→テザリング→Wi-Fiテザリングの文字の部分をタップします(トグルボタンをタップすると既定のテザリング(上流回線がモバイルネットワークのテザリングが開始されます)
真ん中にあるWi-Fi共有のトグルボタンをタップして、確認ダイアログもOKをタップします。
Wi-FI共有が開始されて、この後上部のトグルスイッチもONにすると他のWi-Fi機器からSSIDがみえるようになります。
接続中のデバイスがある場合は、接続デバイスの欄に表示されて、MACアドレス単位で接続を許可するデバイスに追加することもできます。
この状態では、
- モバイルデータ接続なし
- Wi-Fi接続あり
- Wi-Fiテザリングあり
という状態になります。
以上です。ホテルのWi-FiにPCをつなぐ時とかに使うとPC側の設定をスマホのテザリングから変える必要がないので、そういった場合には便利に使えるかと思います。
また、SC-02Hでは親機としては2.4GHz帯のみ使えるようなので1、通信速度は5GHz帯のWi-Fiよりも出にくいかもしれません。
以上です。
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- 使用する周波数帯の設定項目がない [return]
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