月額基本使用料0円になったpovo2.0をRakuten Miniで使う(eSIMでの契約と設定も画像説明)

Posted by 雅楽斎 on Monday, November 8, 2021

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Rakuten Mini(交換によって初期ロットに交換)でpovo2.0を契約(eSIM)

データ使い放題24時間は出番があるのでサブとして契約しようと思っていたKDDIのpovo2.0ですが、今回Rakuten Miniで契約することにしました。

  • eSIMの場合、郵送での手続きを挟まないので郵便物の受け取りを待つ必要がない
  • たまたまeSIM対応機であるRakuten Miniを(回線契約がない状態で)手元に保持している
  • 手元にあるRakuten Miniは交換して初期ロットになったため、LTE Band1が使える

Rakuten MiniはUMTSとLTEバンドが技適と違ったことから後期ロットから交換して初期ロットになったものなので、LTE Band1対応・Band4/Band5/TDD-LTE Band38非対応の個体になります。詳細は以前の記事をご参照ください。

【技適の見方】Rakuten Miniの技適情報をチェックする【これは悪辣なやり方】

Rakuten Miniは初期ロットと中期ロットであればLTE Band1が使えるため、元々使えるBand18/26、Band3(世界的に採用)、Band28(APT700)、TD-LTE Band41と併せてKDDIの使用する周波数帯に合致します。かなり優秀です。(使えないのはLTE Band11のみ)

後期ロットはLTE Band1が使えないので結構しんどい運用になりそうな気がします。

povo2.0について超大事な注意事項

povo2.0のSIMは電話番号(MSISDN)が書き込まれていないため、アプリ内で電話番号を取得して処理を行うようなアプリは思ったように使えないと考えた方が良いです。

契約完了後はpovo2.0アプリのアカウントから電話番号を確認できますが、他のアプリからは取得できません。

povo2.0の申し込み

povo2.0アプリのインストール

povo2.0の申し込みはアプリからしかできないため、Rakuten Miniでpovo2.0アプリをインストールするところが始まりです。

インストールが終わって起動すると、規約の確認画面になるので確認して次に進んだら丸いキャラクターがお出迎えです。アカウントを持っていれば申し込むボタン、持ってなければ下に切れているログインボタンをタップします。

この後は「ゼロから始まるオールトッピング」「アカウント登録」「SIMタイプ」「契約タイプ」「お申し込み内容の確認」「重要事項説明」「お支払い方法を設定」まで進めます。選んだのは

  • SIMタイプ eSIM
  • 契約タイプ 新規契約
  • お支払い方法 クレジットカード(しか選択肢がない)

です。

この時点で注文番号が発行されて、申込みが終わるまではこの注文番号で処理が行われます。

次へ進むをタップするとブラウザが開いてeKYCが始まるので、スマホのカメラで免許の裏表と顔の撮影をします。終わったらアプリに戻って内容確認しますがここでお名前(漢字)の後ろに様が勝手に付けられています。

私の場合、最初に通した注文だと何をやってもeKYCが通らなかったのでアプリのストレージを全て削除したら2回目は何の問題もなく1発で通りました。何だったんだ一体…

ちなみに、20時までは当日申し込みとしてその日のうちに結果が来ますが、それを過ぎると翌日に結果が来ます。急ぎの場合は19時までにやったほうが良いでしょう(eKYCが時間かかるので)

結果が来るまでの間は本人確認中です。

開通した時に表示される電話番号は絶対に書き控える

メールが来て開通したら、申込み内容が更新されます。この時新規契約として表示されている番号がpovo2.0として発行されている電話番号なので、絶対に控えましょう。スマホの設定が終わってpovo2.0アプリが使えるようになるまで、電話番号を確認する手段がなくなります。

携帯電話の電話番号は当然携帯電話キャリア(povoの場合はKDDI)が払い出します。携帯端末では基地局に繋がった時に携帯電話から通知されたIMSIに対して(HSSから通知された)電話番号(MSISDN)が使われるので、電話をかける時はその番号が使用されます。SIMに電話番号の書き込みは必須ではありません。海外のプリペイドSIMでは遭遇したことがありますが日本でこの運用は初めて見ました。端末が圏外に行ってしまうと自分の電話番号を確認する手段がなくなるので普通はやらないんですが。

確認する場合は誰かに電話をかけるかSMSを送信するなどして、相手に教えてもらう必要があります。

eSIMの設定

eSIMの設定ではQRコードを使用します。QRコードで表現する文字列を手で打ち込む方法でもできます。私は後者の面倒な方法(Rakuten Miniに表示されるQRコードに相当する文字列を別端末のカメラで撮って、手入力)で行いました。povo2.0の契約をしないスマホでも申込みができることの説明は事前に欲しかった…

Androidの設定からネットワークとインターネット、詳細設定、携帯通信会社を選択します。

携帯通信会社を追加、代わりにSIMをダウンロードしますかと進めます。

次へ、手動でコードを入力と進みます(povo2.0アプリに表示されているQRコードを読み取れる場合は手動でコードを入力する必要はありません)

ネットワークプロバイダの追加でAndroid用のコードを入力して続行するとKDDIを使用しますかと表示されるので、そのまま進みます。

番号の追加が完了すると、携帯通信会社にKDDIが追加され、ステータスが有効になっている場合はAPNを追加することで使えるようになります。

APNの設定

Androidの設定からネットワークとインターネット、モバイルネットワーク、詳細設定、アクセスポイント名と進みます。

APNの設定画面になるので、上部の+ボタンをタップしてAPNを設定します。設定するのは以下の値です。

項目名設定値
名前povo 2.0(なんでもいい筈)
APNpovo.jp
ユーザー名(設定不要)
パスワード(設定不要)
認証タイプAPNプロトコル
APNタイプ- (テザリングが利用できない場合は、APNタイプに「dun」と入力してください)

Rakuten Miniの場合は設定するのは名前(任意の文字列)とAPNのみです。認証タイプは選択肢にAPNプロトコルがないので設定する必要がありません。

APNを保存したら、APNの一覧で選択状態にして戻ると程なくしてリンクアップが完了し、povo2.0として使い始めることができるようになります。

povo2.0アプリでトッピングを買う

povo2.0は0円のまま使うと128kbpsの低速サービスなので、トッピングを買ってまともに使えるようにします。

povo2.0アプリを起動すると、何もない状態が表示されます。下の方に進むと購入できるトッピング等が表示されます。

データ使い放題(24時間)を選択すると購入確認画面になって、そのまま申し込むと購入完了です。

購入が終わってホーム画面に戻った後に表示を更新すると、データ使い放題が適用された状態に表示が変わります。

また、仕様なのかよくわかりませんが、データ使い放題(24時間)は申し込んだ日の翌日の23:59まで使えそうなので、0時を回ったところで申し込むと48時間近く使えるようになっていました。

ざっくりとしたスピードテスト

データ使い放題を使ってみたので、どのくらいのスピードで通信できるのかをざっくりと計測してみました。

巷間言われている情報では、5GはLTEと比較して超高速なようです。ですがRakuten Miniは5G非対応なのでLTEの速度を計測します。個人的な印象としては接続するバンドと時間帯で大きく変わるかなぁといったところ。

遅いパターン

元々Rakuten Miniは楽天回線で使っていたため、Band3とBand18/26を追加した状態分けて使っていたことと、povo2.0契約時もそれが残っていたことに気付き、恐らくBand3のみ繋がっている状態での結果が以下の通りです。

20時頃です。これは遅い。何かの間違いではないかと疑いたくなるような遅さ。Band3かつ電波状況が良くないとこれくらいになりそうです。(一応繋がりはするのでないよりはマシですが)

ネットサーフィンするくらいなら問題ない速さパターン

これも速いとは言えませんが、遅いパターンの時に慌ててLTEバンドを全開放した時の速さ(20時頃)です。通信が頻繁に行われる時間帯なので、廉価回線並という気はします。キャリアとしてどのくらい帳尻を合わせるかという印象を受けます。

速いパターン

Rakuten Miniという端末自体がそこまで速い端末ではないので、実際にはどこまで出るのか半信半疑の状態で時間帯を変えて計測したのがこれです(11時頃)。キャリア回線としては遅いほうかなという印象を受ける上に、下りに比べると上りが遅いです。ボトルネックに思いっきり引っかかっている印象です。

まとめ

申し込みでなぜかeKYCが通らなかったり、ひと悶着あった後なので手放しで喜べるものではありませんが、元々廉価なことと普段の基本料金がゼロなことを踏まえれば使う時だけ遅くなければ問題ないかな…という感想です。

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