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楽天モバイルの欠点と補完
何度か弊blogで紹介している楽天モバイルですが、欠点もあります。
【技適の見方】Rakuten Miniの技適情報をチェックする【これは悪辣なやり方】
楽天モバイルのMNOサービスを快適に使える可能性のあるAndroidスマホは述べ144機種!キャリアモデルを中心にご紹介
【対応周波数について追記あり】純新規/MNP一括1円オプションなし契約期間縛りなし!楽天モバイルがRakuten Miniを大放出。条件はRakuten UN-LIMIT契約のみ(1年間無料)
【SMSについて追記】楽天モバイルのMNOサービスのSIMをスマホで開通。VoLTE対応端末でないと開通不可?
楽天モバイルのMNOサービス開始&料金プラン改善発表。これならおすすめできる人が増えますね。SIMも到着したので使ってみた結果も報告(失敗)
ついに発表された楽天のMNOサービスプラン。詳細まで纏めたらオススメできる人は相当絞られる結果に。
主な欠点は以下の通りです。
- 使用可能エリアが狭い
- auローミングの電波が強くて全然楽天回線に切り替わらない
- 携帯電話以外からのSMS受信に難がある
このうち、エリアについては狭いのは織り込み済みでauローミングでも賄う前提なのですが、auのBand18/26と楽天のBand3両方を受信できるところでもauの電波が強すぎて全然楽天回線で使えない(切り替わらない)というのは正直なところ想定していませんでした。
今はまだまだauのローミングエリアで使うことも多いですが、外や駅前で使う分には都市部では楽天回線で使える場合が増えているので、ここでは楽天SIMはBand3、その代わりに足りないエリアではWi-Fiやもっとエリアの広いSIMで補完する運用を考えます。1
同時に、Apple Payのクレジットカード追加を筆頭としたSMSを受信できないからサービスを利用できない事態2を回避するため、エリアの広いSIMでSMSも受信できるようにすることを考えます。
SMS利用が可能な格安SIM比較
月々のランニングコストを抑えながらSMS利用が可能なSIMとしてIIJmioの従量制プラン、HIS Mobileのビタッ!プラン、b-mobileの190PadSIMを比較します。
なお、HIS Mobileはb-mobile(日本通信)とHISが合弁で設立した会社です。
IIJmio 従量制プラン | HIS Mobile ビタッ!プラン | b-mobile 190Pad SIM | |
---|---|---|---|
URL | URL | URL | URL |
回線 | au(タイプA) | ドコモ(SMS付き選択可) ソフトバンク(SMS不可) | ドコモ(SMS付き選択可) ソフトバンク(SMS不可) |
高速通信の有効無効 切り替え | 可 | 不可 | 不可 |
低速通信時の 通信速度 | 200kbps | 200kbps | 200kbps |
100MB以下 | 320円 | 320円 | |
1GB以下 | 480円 | 610円 | |
2GB以下 | 700円 | 840円 | |
3GB以下 | 900円 | 980円 | |
4GB以下 | 1100円 | ||
5GB以下 | 1300円 | 1340円 | |
6GB以下 | 1500円 | 1580円 | |
7GB以下 | 1700円 | ||
8GB以下 | 1900円 | ||
9GB以下 | 2100円 | ||
10GB以下 | 2300円 | 2240円 | 2320円 |
11GB以下 | 2500円 | ||
12GB以下 | 2700円 | ||
13GB以下 | 2900円 | ||
14GB以下 | 3100円 | ||
15GB以下 | 3300円 | 3140円 | 3410円 |
30GB以下 | 5390円 |
3つの月額料金を比較したグラフは以下になります。
30GBまでだと見づらいので15GBまでのグラフはこちら
また、私が考える各プランのメリット・デメリットは以下の通りです。
- IIJmio 従量制プランのメリット
- キャンペーンをしていることがあり、執筆時点で本来3000円の初期費用が1円になる(〜2020/11/04)
- 高速と低速を切り替えることができ、正確に高速通信量を使える
- SIMの追加等ができる
- IIJmio 従量制プランのデメリット
- au回線でドコモのようにBand1のみで広くカバーできるようになっていないので、エリア補完を考えるとBand18/26対応端末が必要だが、サブとしてデュアルSIM運用を考えた場合に対応端末が少ない(海外端末がまず使えない)
- 使用開始時に初期費用の他にSIMカード発行手数料(406円/枚)が必要
- HIS Mobile ビタッ!プランのメリット
- 使用量が増えた場合に安くなる
- HISの旅行が安くなる会員専用ページがある等、旅行関連の優待がある
- ドコモ回線なので、IIJmioと比較して特にデュアルSIM運用時に端末の自由度が高い
- 30GBの設定があり、30GBを超えた場合でも1GBあたり300円で高速データ通信を使える
- HIS Mobile ビタッ!プランのデメリット
- 使用量が少ない場合にIIJmioより多少高い、細かい通信量の設定が少ない
- 開通日を利用者が選択できない(SIMの発送日の2日後が開通日になるが、SIM発送日がいつになるか決まっていない)
- b-mobile 190Pad SIMのメリット
- HIS Mobileと比較した場合に1GB、3GB、6GBの設定があるので、ここに該当する通信量ならそこそこのコスパで使える
- ドコモ回線なので、IIJmioと比較して特にデュアルSIM運用時に端末の自由度が高い
- b-mobile 190Pad SIMのデメリット
- 通信量が100MBを超えるとIIJmioと比較した場合に常に高い
今回はエリア補完と100MB以内で抑えられる可能性があるのでHIS Mobieのビタッ!とプランを契約しました。
HIS Mobileのビタッ!とプランの契約
契約に必要なもの
- 支払いに使うクレジットカード
- HISモバイルIDのアカウントに使うメールアドレス
Webからの申込み
申し込みを進んでいくとHISモバイル IDの登録へ
HIS Mobileのサイトで右上のお申し込みをタップ
SMS付きのSIMカードを選んで行くと自動的にドコモ回線になります。My HISモバイルの登録をタップします。
メールアドレスとパスワードを入力してMy HISモバイル IDを登録します。
メールが届くので、リンクをクリックしてIDの登録を完了します。
そのままSIMの申し込みをします。
データの上限値は100MBにしておいて、必要に応じて上限を変えることにします。
注意事項を確認します。
申し込み者の情報を入力します。
支払いに使用するクレジットカードの情報を入力します。
入力情報の確認画面で内容を確認して、申込みをします。初期手数料として3300円かかります。
結局、開通日はいつになったのか→申込みの3日後
普段の使い方からしてiVideoのSIMが月末に制限がかかることがあるので、月末に高速に使えると良いなぁと思って10/21に申し込みました。
国内SIMの契約開始日(料金日・課金開始日)はいつになりますか? | HIS Mobile
SIM発送日の2日後になります。 MNPの場合は、MNP回線切り替え手続きが完了した日になります。 My HISモバイルに利用開始日が記載されますので、そちらもあわせてご確認ください。
HIS MobileのSIMは日割りのような概念がなく、開通日〜翌月開通日の前日が初月、以降も同様のため、SIM発送がいつになるかがわからなかったんですが、結果的に
- 10⁄21 申し込み
- 10⁄22 SIM発送
- 10⁄23 到着
- 10⁄24 開通日(課金開始日)
となりました。データSIMの場合は本人確認書類の提出がないことと、年末や年度末等の繁忙期でもなかったこともすぐに発送された理由かもしれません。
SIM到着
届いたのは簡素な封筒。内容物はSIM、SIMスタートガイド1枚、納品書でした。
HIS MobileのSIMのステータスを確認
HIS Mobileにログインするとステータスを確認できます。当月扱いが10/24〜11/23に設定されていることがわかります。
電話番号が記載されているプルダウンは申込み直後は受付番号が記載されていますが、届いたときには電話番号に変わっていました。
試しにデータ上限設定を見てみます。
現在の設定が100MBになっています。変更できる選択肢は100MB以外になっています。
APN設定
プロファイル・APN設定 - サポート | HIS Mobile
APNの設定値は以下の通りです。
- APN dm.jplat.net
- ユーザー名 his@his
- パスワード his
- 認証タイプ PAPまたはCHAP
【追記】初月請求内容がメールで届きました
上記の通り、デュアルSIM端末で使っている状態ですが、初月の請求内容がメールで届いていました。内容は以下の通りです。
基本料金に収まってはいますが、楽天MNO(auローミング含む)の圏外での通信もなくはないというのが正直なところで有効に使えていると思います。何回かQRコード決済を使う時に使いました。
あとがき
HIS自体が新型コロナウィルスの影響で事業内容に大打撃を受けていることが容易に想像できます。
将来的にHIS Mobileの事業を日本通信や他社に譲渡することも考えられますが、月額費用も安いのでこれから末永く使っていきたいと思います。
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